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ホームページのサーバー移行 Web担当者がやることと確認項目

ホームページのサーバー移行 Web担当者がやることと確認項目
ホームページを新しいサーバーへ移す「サーバー移行」(サーバー移転/サーバー引っ越しとも呼ばれます)では、作業の多くを制作会社が進めます。ただ、日程の調整やメールの設定など、ホームページの持ち主の側でしかできないこともあります。
この記事では、Web担当者がやることを、時期の早い順に紹介します。

サーバー移行で変わること/変わらないこと

サーバーは、ホームページのファイルや、会社のメールを置いておく場所です。サーバー移行は、その置き場所を新しいサーバーへ移すことです。
ドメイン(〇〇.co.jp のような、ホームページやメールアドレスの住所)はそのまま使うので、ホームページのURLは変わりません。
項目 変わるか 補足
ホームページのURL 変わらない ドメインをそのまま使うため
メールアドレス 変わらない ドメインをそのまま使うため
ページの中身 変わらない 制作会社がそのまま新しいサーバーへ移す
メールソフトの設定 変わることがある サーバーのメールを使っている場合、サーバーの名前やパスワードが変わることがある
サーバーの契約先 変わることがある 違う会社のサーバーへ移るとき
ファイルを上げるときの接続先 変わることがある FTP などで、自社でホームページを更新している場合

新しいサーバーへ移す理由

サーバーも、パソコンと同じように、年数がたつと古くなります。新しいサーバーへ移すと、次のような違いがあります。
安全面の更新を受けやすい
ホームページを動かす PHP などは、古い版だと安全面の更新が終わっていることがある。古いサーバーでは新しい版を選べないことがある
表示が速くなりやすい
機械の性能や仕組みが新しくなり、ページの表示が速くなることが多い

移し方は2通り

サーバー移行は、移る先が今と同じ会社のサーバーか、違う会社のサーバーかで、2通りに分かれます。
今と同じ会社の別のサーバーへ移る
今使っているサーバー会社の中で、古いサーバーから新しいサーバーへ移します
例:A社の古いサーバー → A社の新しいサーバー
今と違う会社のサーバーへ移る
今使っているサーバー会社から、別のサーバー会社のサーバーへ移します
例:A社のサーバー → B社のサーバー

制作会社とWeb担当者の分担

作業の分担は、おおむね次のとおりです。
作業 制作会社 Web担当者
日程 切り替えの日の案を出す 都合のよい日を決める/その間の更新を止める
新しいサーバーの準備 サーバーを用意し、ホームページを移して表示を確かめる 今のサーバーの情報を伝える
ドメインの切り替え ドメインの向き先を、新しいサーバーに変える なし
メール 新しいサーバーにメールアドレスを作り、設定の案内を送る メールの使い方を伝える/残したいメールを保存する/メールソフトに新しい設定を足す
切り替え後の確認 表示と https の設定を確かめる 表示/お問い合わせフォーム/メールを確かめる
古いサーバー なし 解約が要るか、誰が手続きするかを確かめる
ドメインを自社で管理している場合
この表は、ドメインも制作会社が管理している場合の分担です。ドメインを自社で契約して管理している場合は、ドメインの向き先(ネームサーバーや DNS の設定)を変えることも、Web担当者の作業になることがあります。

Web担当者がやること

ここからは、Web担当者の作業を、時期の早い順に紹介します。

日程を決めて、その間の更新を止める

制作会社は、新しいサーバーにホームページを移して表示を確かめてから、切り替えます。移したあとに古いサーバーで記事や商品を更新すると、その分は新しいサーバーに入りません。

日程を決めるときは、次の2つも一緒に決めておくと進めやすくなります。
  • 更新を止める期間(例:ホームページを移す日から、切り替え後の確認が終わるまで)
  • 避けたい日(セールや告知の日、メールのやり取りが多い日など)
社内でホームページを更新している人がいれば、更新を止める期間を先に伝えておくと、うっかり更新されるのを防げます。

また、お問い合わせの内容や、ネットショップの注文、予約などがサーバーの中に保存される仕組みを使っている場合は、切り替えてからしばらくは、古いサーバーのほうにも届くことがあります。見落とさないように、確かめ方を制作会社と決めておきます。

今のサーバーの情報を伝える

今のサーバーの中身を移すために、次の情報を制作会社に伝えます。どれが要るかは契約の形によって変わるので、制作会社に聞いてみてください。
  • サーバー会社の名前と、契約しているプラン
  • サーバーの管理画面のログイン情報
  • FTP(サーバーにファイルを出し入れする仕組み)の接続情報
  • WordPress などの管理画面のログイン情報(使っている場合)
  • 有料の SSL 証明書(https に使う証明書)を買った先と期限(使っている場合)
  • サーバーの契約の更新日
補足
ログイン情報は、IDとパスワードを別々に送るなど、1通のメールで全部がそろわない形で伝えると安心です。どこに書いてあるか分からないときは、サーバーを契約したときにサーバー会社から届いたメールに書かれていることが多いので、探してみてください。

メールの使い方と、ドメインを使っているサービスを伝える

ドメインは、ホームページのほかに、メールや外部のサービスにも使われています。切り替えたあともそれらが同じように動くように、次のことを伝えておきます。
  • メールをどこで使っているか(サーバーのメール/Google Workspace/Microsoft 365 など)
  • 使っているメールアドレスの一覧(もう使っていないアドレスがあれば、それも)
  • お問い合わせフォームの通知が届くメールアドレス
  • ドメインを使っている外部のサービス(ネットショップ/予約システム/メール配信など)
Google Workspace や Microsoft 365 のメールを使っている場合、メールは Google や Microsoft の側にあるので、移す作業はありません。ただ、ドメインには、メールを Google や Microsoft へ届けるための設定が入っています。切り替えのときにこの設定が引き継がれないと、メールが届かなくなることがあります。使っていることを伝えておくと、この設定も忘れずに引き継げます。

メールを保存して、設定を足す

この項目の作業は、ホームページと同じサーバーのメールを使っている場合に要るものです。Google Workspace や Microsoft 365 など、ほかのサービスのメールを使っている場合は、飛ばして大丈夫です。

切り替えの前:残したいメールを保存する

メールソフトの受け取り方には、IMAP(メールをサーバーに置いたまま読む方式)と、POP(メールをパソコンに取り込む方式)があります。

IMAP の場合、サーバーに残っているメールを新しいサーバーへ移せるかどうかは、移し方によって変わるので、制作会社に確かめてみてください。移さない場合は、切り替えの前に、残しておきたいメールをメールソフトの書き出し機能などでパソコンに保存しておきます。

POP の場合、これまでのメールはパソコンに取り込まれているので、この作業はありません。どちらの方式か分からないときは、メールソフトの設定画面を制作会社に見せると、確かめてもらえます。

切り替えの日:メールソフトに新しい設定を足す

新しいサーバーでは、メールソフトに入れる受信サーバー/送信サーバーの名前や、パスワードが変わることがあります。制作会社から届く設定の案内をもとに、使っている端末ごとに設定します。
  • 会社のパソコンのメールソフト(Outlook など)
  • スマホのメールアプリ
  • 自宅や外出先で使っている端末
今の設定は書き換えずに、別のアカウントとして足す
今の設定を書き換えると、IMAP の場合は、これまでのメールがメールソフトから消えたように見えることがあります。また、切り替えてから数時間〜2、3日ほどは古いサーバーにメールが届くことがあり、今の設定を残しておけば、そのメールも見られます。

ただ、受信サーバーの名前によっては、切り替えのあとに古いサーバーへ届いたメールを、今の設定のままでは受け取れないことがあります。古いサーバーに届いたメールの確かめ方は、切り替えの前に制作会社と決めておくと、見落としを防げます。
設定を変える人が社内に何人もいる場合は、切り替えの日と手順を先に知らせておくと、当日の問い合わせが減ります。

切り替え後に、表示とメールを確かめる

切り替えが終わったら、制作会社も確認しますが、毎日使っている人のほうが気づけることもあります。次の項目を試してみてください。使っていない機能の項目は飛ばして大丈夫です。気づいたことは、まとめて制作会社に伝えると、やり取りが早く済みます。
  • トップページと、よく見られるページが表示される
  • ブラウザのアドレスの欄に「保護されていない通信」と出ない
  • お問い合わせフォームを送ると、通知のメールと自動返信のメールが届く
  • 社外のメールアドレスとの間で、メールを送ったり受け取ったりできる
  • パソコンとスマホの両方で、メールを受け取れる
  • WordPress などの管理画面にログインできる
  • ネットショップや予約など、ほかの機能も動く
切り替えた直後は、新しいサーバーの https の準備が終わるまで、「保護されていない通信」と出ることがあります。数時間たっても消えないときは、制作会社に伝えると対応してもらえます。

確認が終わってから、古いサーバーを解約する

解約が要るかどうかや、誰が手続きするかは契約の形によって変わるので、制作会社に確かめておくと安心です。解約の目安は、確認項目がひととおり済み、古いサーバーにメールが届かなくなってからで、切り替えから1〜2週間ほどです。
解約する前に確かめること
古いサーバーで、ほかのホームページや、別のドメインのメールを使っていないかを確かめておきます。サーバー会社でドメインも一緒に契約している場合は、解約するのはサーバーだけで、ドメインは残します。
また、古いサーバーの契約の更新日が近い場合は、古いサーバーを残しておく期間も見込んで、更新日までに解約できるように日程を組むと、次の期間の料金を払わずに済みます。

よくある質問

ホームページが見られなくなる時間はありますか?
新しいサーバーで表示を確かめてから切り替えるので、見られなくなる時間は、ほとんどありません。ただ、切り替えてから数時間〜2、3日ほどは、見る人のネットの環境によって、古いサーバーと新しいサーバーのどちらが表示されるかが分かれます。この間に更新を止めておくのは、そのためです。
メールアドレスは変わりますか?
変わりません。ドメインをそのまま使うためです。パスワードは、新しいサーバーでメールアドレスを作り直す場合に変わることがあり、そのときは制作会社から案内があります。
検索の順位に影響はありますか?
ホームページのURLが変わらなければ、サーバーを移しただけで順位が大きく変わることは、ふつうはありません。
費用はかかりますか?
制作会社との契約によって変わります。新しいサーバーで PHP の版が上がるのに合わせて、WordPress のテーマやプラグイン(あとから足す機能)の更新や手直しが要ることもあり、その分が費用に入る場合があります。移したあとのサーバーの料金も含めて、先に確かめておくのがおすすめです。
相談を始めてから終わるまで、どれくらいかかりますか?
ホームページの大きさや、メールアドレスの数によって変わります。切り替えの当日の作業は数時間ほどですが、更新を止める期間や、古いサーバーを残しておく期間を含めると、全体では数週間ほどかかることが多いです。

まとめ

この記事の要点を整理します。
  • サーバー移行は、ホームページとメールの置き場所を新しくすることで、URLとメールアドレスは変わりません。
  • Web担当者の作業は、日程と更新の停止/今のサーバーの情報とメールの使い方を伝えること/メールの保存と設定/切り替え後の確認/古いサーバーの解約です。
  • メールソフトは、今の設定を書き換えずに、新しいサーバーの設定を足すと安心です。
  • 古いサーバーを解約するのは、切り替え後の確認が終わってからです。
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