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ドメインの設定(DNS レコード) A/CNAME/MX/TXT の役割と変える時の注意

ドメインの設定(DNS レコード) A/CNAME/MX/TXT の役割と変える時の注意
DNS の設定は、ホームページのサーバーを移す時や、会社のメール/ネットショップなどの利用を始める時に変更します。
この記事では、主なレコードの役割/設定している場所/変える時の注意を、順に紹介します。

DNS とレコードとは

ドメイン/サーバー/DNS の関係

ドメインは、example.co.jp のような、ホームページやメールに使うインターネット上の名前です(会社のメールの仕組みの記事)。
ホームページのデータやメールは、インターネットに繋がったサーバーに置いてあります。
パソコンやスマホがサーバーへ繋ぐには、192.0.2.1 のような IP アドレス(インターネット上の住所にあたる数字)が必要です。
DNS(ディーエヌエス/Domain Name System)は、直訳すると「ドメイン名の仕組み」、意訳すると「ドメインと行き先を結びつける仕組み」です。
ホームページを開く時
ブラウザが DNS でドメインの IP アドレスを調べ、その IP アドレスのサーバーに繋ぐ
メールを送る時
送信サーバーが DNS で届け先のメールサーバーを調べ、そこへ送る
ホームページとメールの行き先は別々に登録するので、同じドメインでも、ホームページはレンタルサーバー、メールは Google Workspace のように、別のサーバーを使えます。

レコードの種類/名前/値/TTL

DNS に登録する設定の1つ1つを、レコードと呼びます。
管理画面の項目名は会社によって少し違いますが、レコードは主に次の4つで出来ています。
項目 意味 例
種類 何のための設定か A/CNAME/MX/TXT
名前 どのドメインやサブドメインに対する設定か example.co.jp/www.example.co.jp
値 行き先の IP アドレス/サーバー名/認証用の文字など 192.0.2.1 など
TTL 覚えておく秒数 300秒/3600秒など
TTL(ティーティーエル/Time To Live)は、直訳すると「生存時間」、意訳すると「DNS の情報を覚えておいて良い時間」です。
調べた結果は、通信会社などのサーバーが TTL の時間だけ覚えておき、その間は覚えた結果を答えます。

www.example.co.jp や shop.example.co.jp のように、ドメインの前に名前を足したものを、サブドメインと呼びます。
example.co.jp と www.example.co.jp は別の名前なので、DNS でも別々に設定します。

主なレコードの種類と役割

Web担当者が目にすることの多いレコードは、次の5つです。
example.co.jpを中心に、Aはホームページの行き先、shop.example.co.jpのCNAMEは別の名前への案内、MXはメールの届け先、TXTは認証とメールの設定、NSはレコードを置くサーバーであることを示した図
図:主なDNSレコードと、それぞれの役割

A とは

A(エー/Address)は、直訳すると「住所」、意訳すると「ホームページの行き先」です。
ドメインやサブドメインを、ホームページを置いているサーバーの IP アドレスに結びつけるレコードです。

AAAA とは

AAAA(クアッドエー)は、A と同じくホームページの行き先を示すレコードで、値に IPv6 のアドレス(2001:db8::1 の形)を書きます。
IPv6 は、IP アドレスの新しい形式です。
サーバーが IPv6 に対応している場合に、A と一緒に設定します。

CNAME とは

CNAME(シーネーム/Canonical Name)は、直訳すると「正式な名前」、意訳すると「別の名前への案内」です。
shop.example.co.jp のような名前の行き先を、サービスが指定する名前(shops.example.net など)と同じにするレコードです。
サービスが指定する名前の IP アドレスが変わっても、CNAME の側は書き換えなくて済むので、外部のサービスを自社のサブドメインで使う時に便利です。

MX とは

MX(エムエックス/Mail Exchanger)は、直訳すると「メールの受け渡し役」、意訳すると「メールの届け先」です。
そのドメイン宛てのメールを受け取るメールサーバーの名前を、優先度の数字と一緒に登録するレコードです。
メールを送る側は、優先度の数字が小さいサーバーへ先に送り、繋がらない時は次のサーバーへ送ります。

TXT とは

TXT(ティーエックスティー/Text)は、直訳すると「文字」、意訳すると「認証とメールの設定」です。
ドメインの持ち主を確かめる認証用の文字や、SPF などのメールの設定(会社のメールの仕組みの記事)を登録するレコードです。

用途毎の名前と値

用途 名前 値の始まり
サービスの認証 example.co.jp google-site-verification= など
SPF example.co.jp v=spf1
DKIM (セレクタ名)._domainkey.example.co.jp v=DKIM1
DMARC _dmarc.example.co.jp v=DMARC1

NS とは

NS(エヌエス/Name Server)は、直訳すると「名前のサーバー」、意訳すると「レコードを置くサーバー」です。
そのドメインのレコードを、どのネームサーバーに置いているかを示すレコードです。
1つが止まった時に備えて、2つ以上のネームサーバーを指定することが多いです。

設定の例

次の例は、ホームページをレンタルサーバー、ネットショップを外部のサービス、メールを Google Workspace で使う example.co.jp の設定です。
1〜2行目の A は、ホームページの行き先です(www の付く名前と付かない名前)。
3行目の CNAME は、ネットショップの行き先です。
4行目の MX は、メールの届け先です。
5〜6行目の TXT は、Google の認証と SPF です。
7〜8行目の NS は、ネームサーバーです。
ドメインの設定の例
example.co.jp A 192.0.2.1
www.example.co.jp A 192.0.2.1
shop.example.co.jp CNAME shops.example.net
example.co.jp MX 1 smtp.google.com
example.co.jp TXT google-site-verification=(Google が出した文字)
example.co.jp TXT v=spf1 include:_spf.google.com ~all
example.co.jp NS ns1.example.net
example.co.jp NS ns2.example.net

よくある質問

www の付く名前と付かない名前は、何が違いますか?
www.example.co.jp は、example.co.jp に www という名前を足したサブドメインです。
どちらで開いても同じホームページが出るように、両方に行き先を設定します。
www の付かない example.co.jp に、CNAME を設定できますか?
設定できません。
CNAME は、www や shop などのサブドメインに使います。

レコードをどこで設定しているか

レコードはネームサーバーとなっているサーバーの管理画面で設定します。
今のネームサーバーは、ドメインを契約している会社の管理画面で確かめられます。

他のサーバーの管理画面でレコードを設定しても、ホームページやメールの行き先にはなりません。
それぞれの設定場所は次の通りです。
設定するレコード 設定場所
ネームサーバー ドメインを契約している会社の管理画面
A/CNAME/MX/TXT など ネームサーバーとなっているサーバーの管理画面

レコードを変える時の注意

設定する場面

主な場面と、設定するレコードは次の通りです。
場面 設定するレコード
ホームページを置くサーバーを移す A(AAAA があれば AAAA も)か、ネームサーバー
ドメインのメールアドレスを使い始める/Google Workspace などへ乗り換える MX(SPF/DKIM も)
Google Search Console/Google Workspace などで、ドメインを認証する TXT
メール配信サービスなどから、自社のアドレスでメールを送る SPF/DKIM(DKIM は CNAME のこともある)
ネットショップや予約システムなどを、shop.example.co.jp のようなサブドメインで使う CNAME(A のこともある)
設定する時は、次の点に気を付けます。
  • 管理画面の名前(ホスト名)の欄は、ドメイン名を省いて入れる画面が多い。
    www.example.co.jp なら「www」、example.co.jp なら空欄か「@」と入れる
  • SPF(v=spf1 で始まる TXT)は、1つのドメインに1つだけ。
    メールを送るサービスが増えた時も、SPF を2つに分けず、今の SPF にまとめて書く(会社のメールの仕組みの記事)
  • 足したレコードは、用途と一緒に記録しておく
  • すぐに認証が通らない時は、数十分〜数時間ほど置いてから、もう一度試す

変えると起きること

レコードを変えても、TTL の時間が過ぎるまでは、古い行き先に繋がることがあります(レコードの種類/名前/値/TTL)。
ネームサーバーの変更は、反映に1〜2日ほどかかる場合があります。

変える前に今のレコードを全て記録しておくと、入れ忘れを確かめたり、元に戻したり出来ます。
レコードを変えた時に起きやすいことは、次の通りです。
したこと 起きること
ネームサーバーを変えた後、MX を設定し忘れた そのドメイン宛てのメールが届かなくなる
ネームサーバーを変えた後、SPF/DKIM を設定し忘れた 送ったメールが、相手の迷惑メールに入りやすくなる
www.example.co.jp の A レコードだけ変え忘れた www の付く URL で開いた人にだけ、古いサーバーのページが出る
AAAA があるのに、A だけ新しいサーバーに変えた IPv6 で繋ぐ人にだけ、古いサーバーのページが出る
サーバーを移す前に、TTL を短くするのはなぜですか?
TTL を短くしておくと、切り替えた後、早く新しいサーバーに繋がるようになります。
今の TTL が1日なら、切り替えの2日ほど前に短くし、切り替えが済んだら元に戻します。

まとめ

DNS のレコードを変える時は、次の2つを押さえておくと、ホームページやメールが止まるのを防ぎやすくなります。
  • 変える前に、今のレコードを全て記録しておく
  • レコードは、ネームサーバーとなっているサーバーの管理画面で変える
ドメインの設定で迷った時は、お問い合わせからご相談ください。
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